こんにちは!古墳&エビ好きの今井です。
お盆休みの間に普段の休みで出来なかったペーパークラフト作りをしました。
以前に紹介しました群馬県公式はにわガイドブック「ハニぼん」から円筒埴輪2体・ぐんまちゃん埴輪・ひざまづく男の3つを作りました。今回は円筒埴輪とぐんまちゃん埴輪をご紹介します。
■円筒埴輪(人面付円筒埴輪、塩顔埴輪)
円筒埴輪とは、弥生時代後期から始まった、王の葬礼のお供え物を入れる壺と、それを乗せる台が進化してできたもので、前方後円墳が成立する3世紀中頃に誕生しました。円筒埴輪は、通常、土管のような形をした、ごくシンプルな埴輪です。円筒埴輪に人面が付くという大変珍しいもので群馬県を中心に全国で10例程度あるだけです。
人面付円筒埴輪は、人の顔が彫られています。また、頬には入れ墨があります。埴輪職人の遊び心なのか、それとも、人物埴輪を作る技量がなかったのか・・・いずれにしろシュールなその見た目には、一度見たら忘れられないインパクトがあります。大室公園内の大室はにわ館に展示してあります。
塩顔埴輪は、独特の雰囲気があり、切れ長の眼差しがポイントです。この埴輪は、冠をかぶっているかのような表情があることから、この地域の王様をモデルにしたのかもしれません。あっさりした端正な顔立ちをしていて、現代で言うと坂口健太郎のようなイケメンに通じる顔立ちです。玉村町歴史資料館に展示してあります。
作成時間は2体で約30分です。
■ぐんまちゃん埴輪
ぐんまちゃん埴輪は動物埴輪に分類されます。鶏や水鳥を除く動物埴輪は5世紀後半から登場しました。狩人を助ける犬や鵜、獲物となるイノシシや鹿など、古墳に埋葬された権力者に関わる動物たちが表現されております。馬の目は本来顔の左右にありますが、この埴輪は顔の正面に作られております。出土した古墳が作られた頃は、馬が群馬県にやってきた最初の頃と考えられているので、この埴輪はもしかしたら本物の馬をきちんと見たことのない人が作ったのかもしれません。馬具なども表現されていますが作りは単純で、可愛く、ユーモラスな表情がぐんまちゃんに似ています。粕川歴史民俗資料館に展示されております。
作成時間は約2時間です。
次回はひざまづく男です。
お楽しみに!
Comments